つながれば、社会は変えられる

さかいまち あとがき 乾さん

次々と新しいことが起こり、地域住民に受け入れられていく境町のうわさを耳にしたときは、「なぜそんなことができるんだろう?」と不思議でした。

たくさんの人が暮らす「町」という単位になると、合意形成をとるのは極端に難しくなるはず。「いい町になるといいね」という思いは同じでも、みんなが同じ「いい町」をイメージしているとは限らないからです。

ただ、境町の場合は、「地域の人たちを頼りにする」ことと、「自分達で独立してやる」こと、「町の看板を借りてやる」ことのバランスが絶妙に保たれているからこそ、町に新しい施設や企画を生み出していくことができているのだと感じました。

地域の人たちと宴会で顔を突き合わせ、信頼関係を築き上げながら、「地域が潤った」「賑わいが生まれた」という結果をスピード感を持って見せていく。

真っ直ぐに相手とぶつかる人間臭さと、公的なサポート、ビジネス的な思考、どの要素も抜け落ちていないから、「人を巻き込める」境町が生まれているのだと、感じました。

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